栄助兵衛の四方山(よもやま)話

人生いろいろあって楽しい!

売れ続ける仕組みに不可欠なものとは何か?-メルマガは結構大変!

年間売上高

ある商品の販売を目的に個人事業者として起業して以来、これまでの年間の売上げ集計は、まあこんな感じで、2007年7月に起業した後、1年ほどはほとんど注文はなかったのですが、2008年に数十万円だった売上げが、2009年に500万円以上になった途端、その後3年間は3000万円以上と、起業3年目にしてびっくりするくらい売れました。

ある雑誌記事がきっかけで注文が殺到し、1日に100件以上の発送を一人でこなしたこともありました。

この時、販売していた商品は海外からの輸入商品で、他からはほとんど購入できない、ある意味オンリーワンな輸入商品でした。

それ故利幅も大きくでき、ホームページが勝手に営業をして注文をとってくれて、私は一人で商品を発送していれば、それでお金がチャリンチャリンの左団扇状態で、毎週末はゴルフを楽しむことができたのです。

 

ところが、雑誌記事になったりしてその商品知名度が国内で上がったことで、楽天市場に出店していた海外事業所を持つ輸入品販売店が、2013年からわたしと同じ商品を格安販売し始めたのです。この影響は売上げにもろに響きました。

しかし、売上げが激減したにも関わらずまだ生活にゆとりのあった私は、「まだ、大丈夫」と高をくくって、本業の方は放ったらかしのままで強いて何もせず、当時私がのめり込んでいたゴルフについてのこんなWebサイトを作りながら、ゴルフのことばかり考えていたのです。(ただし、当時は別の女子プロを参考にしてました)

golf.giriyan.info

 

ところで、個人がネット起業する上で「楽天市場」は、メリットがあるのでしょうか?

今でこそ、日本ではAmazon、Yahooショッピングと並んで、3大ネットショッピングモールと言われますが、この当時は既存の小規模小売店(個人商店)が、簡単にネットショップを開設でき、お手軽簡単にネット通販をはじめて全国に販路を拡大できるという使い勝手の良さが受けてどんどん出店数が増え、テレビにも取り上げられたりして、その知名度がどんどん上がっていました。

つまり、既存の実店舗が、ネットショップを作って販路拡大するのには、もってこいだったのです。

ただ、出店するには、非常に大きなリスクがありました。当時は確か出店申込時の初期費用が数万円と月々の出店料が3万円ほど、それと月々の売上高に応じて数%のシステム利用料負担みたいな費用が発生したと記憶しています。

つまり、売上げゼロでも毎月最低3万円は支払わなければならないということで、出店すれば売れるという保証はどこにもなく、年間利用料5,500円で使える「まめまめねっと+」を使って、年間3000万円以上の売上げがあった私は、楽天市場への出店は阿呆らしくて出店は見合わせていました。

出店説明会に行ったこともあったのですが、「ただ、出店するだけでは売上げは上がりません。売上げを上げて成功しておられるお店は、こまめにメールを送られています」という説明があり、

「なんや結局、メルマガ書かなあかんのかえ~」と、とても印象に残っています。

ネットショップの9割以上が採算が取れていないらしく、楽天市場に出店したら売れるという訳でもないのです。

 

私は個人起業する前の3年間、友人と会社を設立してネットショップを運営した経験があったのですが、このネットショップの運営時にさんざんメルマガを書いて送った経験がありました。その当時は、ステップメールもSNSもなく、メルマガとブログが流行り始めた時期でした。

メルマガをはじめた2000年代初期の頃は、メルマガ自体がまだ珍しく、お客様からの反応があったりして前向きに取り組めていたのですが、回数を重ねるにつれだんだんと反応が悪くなり、全く効果が感じられなくなってくるとともに、メルマガにするネタが尽きてきたのです。

こうなってくると、メルマガを書くこと自体苦痛でしかなくなり、仕事が楽しくなくなり、それはお客様への対応にも出てしまうという悪循環になりました。

資料請求なり初回注文なり、初回コンタクト後のお客様にメールを送って信頼を得ることは効果的なのですが、すべてのお客様一律に同一内容のメルマガを、継続的に定期的に送って、売上げを伸ばそうとすることは結構大変で、結局効果の薄い無駄な努力になるんじゃないかというのが最初の教訓だったのです。

 

昨今では、売り込み目的のメルマガとか迷惑メールが氾濫しているためか、お客様もメールへの関心度が低く、毎回余程価値ある内容でない限り、ゴミ箱か読まないフォルダーに自動選別されるか、配信解除されるのがオチなんじゃないかと思います。

それでも、もしメルマガを送るとするなら、お客様ごとにその送信回数に応じて内容を変えられるステップメールにして、伝える内容を充分吟味して、簡潔に要点をまとめ、タイトルを魅力的なものにして、そのメールタイトルを見て概要を読んだお客様が「詳しく知りたい!」と思うようなものにする必要があるのです。そして、詳細を記載したWebページへのリンクを張っておくのが得策でしょう。

ただ単にメールにべた書きして送るのではなく、詳細をWebページにして項目ごとにまとめておくことは、後々何度でも有効利用できるようになるので、メールで送りっぱなしにするよりも、WebページにしてまとめてからメールでURLをお知らせすることが大切です。

それを読んだお客様が「読んで良かった。為になった。」と思うような価値を毎回提供することが大切なのです。量よりも質が大事です。

ただ惰性で決まり事のように自己満足的なメールを送り続けるのは止めておきましょう。送ればいいというものでもなく逆効果になることもあり、一度でもお客様が「読んでもしゃーない」と感じられたなら、次からはメールが開かれることは難しくなります。そうなると、どんないいいことを書いていても、読まれなければただの迷惑メールです。

私自身、ほとんどのメルマガはいつか読もうと思いつつ、未読のフォルダーに選別したままで時は過ぎていますが、みなさんはどうですか?

 

近頃、メルマガでは読まれないからとLINE登録を要求してくるところも多くなっていますが、結局、配信媒体が変わっただけで、内容的に一緒だと読まれないことに何ら変わりはないんじゃないでしょうか。

LINEに変えたぐらいで、売上げがいきなり伸びるんだったらいいのですが、過去の経験からそう甘くはないと感じています。