ネットで商売するならホームページは絶対不可欠! からの続きです。
さて、売れる仕組みに不可欠なものとは何か?-その2では、ホームページを作成してそれが検索サイトでいくら上位表示できたとしても、それが売上げにつながる保証はどこにもない。とすると、個人で企業する際に、必ずしも検索上位表示される保証もなく、仮に上位表示されたとしても売上げにあまり貢献しないのなら、自分が管理運営するWebサイト、ホームページを作る必要はないのかもしれない。というお話をしましたが、
なのです。
下のGoogleSearch Consoleのアクセス数の推移グラフを見て下さい。
このアクセス数の推移は、私が2013年頃から仕事そっちのけで狂っていたゴルフスイングについて作ったWebサイト
golf.giriyan.info
の2022年11月から直近3ヶ月のアクセス数の推移なんです。
3ヶ月で表示回数が9万回以上、クリック数が7000回弱、平均掲載順位16.5と「我ながら大したもんだ!」と自画自賛したくなるWebサイトなんです。
では、どんなクエリ(キーワード)で検索され、掲載順位はどうかというと、トップ10のクエリは
と、いずれのクエリでも一桁台の掲載順位になっています。
このサイトは、趣味が高じて作ったお遊びサイトなので、書き込んでいる中身、コンテンツ(内容)を新たな気づきがある度に、こまめに修正してはいましたが、
Amazonアソシエイトで書籍紹介している以外は、何かを販売している訳でもないので、特にお金をかけてSEOをどこかに依頼した訳でもなければ、クリック課金型の広告を出したり、積極的に案内メールを出したり、Facebookで紹介したりした訳でもありません。
むしろ、ど素人の私がこんな知ったかぶりをしていることを知人らに知られるのが怖くて誰にも教えず、今尚このWebサイトを作っていることをひた隠しにしています。
また、このサイトは、どのくらいのページ数かというと、元々は上位のたった6ページだけだったのですが、最近サーバー変更したのを機に、最初のページを2つに分割したので現在は7ページになってます。
何が言いたいかと言うと、Webサイト、ホームページというのは、「情報を必要とする人に、的確な情報を提供する」というのが最大の役割な訳です。
で、その提供する情報(内容)が、それを見た人にとって有意義なものであるなら、そのサイトの価値は高まって、検索サイトの順位も自然と上がっていくはずであり、
もし、そうでなければ、検索サイトとしての価値が失われてしまいます。
ほんのひと昔前、SEOが大流行だった頃、SEO専門業者は何に注力していたかというと、Googleの検索アルゴリズムに見合ったWebサイトを構築することがSEOの目的だった訳です。
その頃は、この検索アルゴリズムも単純で、Webサイトに記載されている内容そのものよりも、ページ内の検索キーワードの数だとか、被リンク数の多さ、Webサイト作成上のHTMLの文法的な決まり事とかWebサイト作成上の構造的なものなどを満たしているかが、掲載順位を決める要因だったようで、SEO専門業者は、Googleの検索アルゴリズムに見合った技術的、機械的な作り込みをすれば、ある程度検索順位を上げることが出来たようなのです。
つまり、Googleの検索アルゴリズムに見合ったサイトを作ることが、Webサイト、ホームページへの訪問者に気に入られることよりも優先されていたのです。
ところが最近、Googleは検索サイトのユーザーにとって、検索結果の上位表示されたWebサイトが提供する情報の信頼性とか、ユーザーの満足度、視認性、アクセシビリティーなど、「カスタマーエクスペリエンス」と言われる検索サイトユーザーの経験値みたいなものを重要視する検索アルゴリズムに変えてきています。
それ故、お金を払ってSEOをしたところで、提供している情報(内容)に専門性・独自性がない、情報量が乏しい、情報内容が的確でない、読みづらい、見にくいなど、サイトへの訪問者の滞在時間が短く、すぐに別サイトに移ってしまうようなホームページは、どうも検索サイトの上位には来ないんじゃないかと思われる次第です。
実際、こちらのサイト
seolaboratory.jp
には、グーグルの考え方として、
①ユーザーに役立つコンテンツにする、
②コンテンツの品質を高める、
③目的のコンテンツに早く辿り着けるようにする、
④リンクが集まりやすいコンテンツにする
といったことが重要視され、コンテンツ作成者やWebサイト(Webページ)が持つ経験や専門性や権威性、信頼性が評価を左右するみたいなことが書かれています。
最近では、アフェリエイト販売目的のブログなどは、Google検索での掲載順位が大きく低下しています。
とすると、個人起業家にとってWebサイト、ホームページに、自分自身が何の専門家で何を提供できるのかを明確に分りやすく、読みやすく作り上げれば、検索サイトでの上位表示も難しくはなくなり、あなたを必要とする人に近づきやすくなるのです。
個人でネット起業するためには、自分の事業プラットホームとなるホームページを自ら作成する知識と能力が不可欠なのです。
なぜなら、ネットで起業するという事は、HTML(インターネット上で情報をやり取りするための言語)の世界に飛び込むということで、移り変わりの激しいネットの世界では、その時々に合わせてホームページの内容を書き換えることが必要になるからです。
この作業ができないからと業者に任せていたのでは、自分が伝えたいことをWebサイト上に反映することが難しくなるばかりでなく、修正したいことがあると、その度に費用が発生したり、月々のメンテナンス費用が発生したり、その費用がなければ結局ほったらかしになって記載内容(コンテンツ)が陳腐化してしまい、誰にも見られない幽霊サイトになってしまうのです。
常日頃から自分を必要としてくれるお客様のことを考えながらコンテンツを見直し、自ら加筆修正していった方が、見込みのあるお客様に辿り着きやすくなり、SEOの観点からも好結果が出ると考えられるのです。
つまり、個人が起業する上では、SEOを他人任せにするのではなく、自分自身でWebサイト、ホームページを作成し、自分を必要とするお客様を想像しながらコンテンツを充実させていくことが、これからのSEOになるのです。
なぜなら、Webサイト(ホームページ)が提供する情報やコンテンツの専門家は、あなた自身であり、その中身であるコンテンツそのものは、生ものであって常に更新されなければならず、そのためには、自分自身でホームページの中身を改修できる能力を身につけておいた方が、はるかに効率的なのです。
その能力なしに、個人でネット起業するというのは、車に例えるなら、運転免許も取得せずに公道を走るようなものです。なにもレースに参加するためのA級ライセンスみたいに高度なテクニックや知識が必要な訳ではありません。
HTMLの基本的なことさえ修得すれば、私が作ったゴルフのサイトみたいなものは、「ホームページ・ビルダー」というソフトでワードと同じように文章を打ち込んだり、写真を貼り付けたり、Youtube動画を埋め込んだりするだけで簡単に作れるのです。
今話題だからと、いきなり流行りのSNS集客とか、ZOOMセミナーなどから始めると、短期的には、ビギナーズラックで結果が出るかもしれませんが、すぐに競合とか同じような手法の他業種がわんさか現われて、ユーザーからは敬遠されるようになり、近い将来いくらやってもいい結果は出なくなります。
そうなると、大半の時間を見込み客を集めるためのフロントセミナーに集客するためのSNS投稿と、見込み客の購買心理を高めるためのフロントセミナーの開催に時間と脳力を費やさなければならなくなり、昔のメルマガだの、ブログだのと同じ運命を辿ることになるのです。すでに、FacebookやInstagram、LINE広告などにはその兆候が出てきています。
そして、気がつくと毎日同じ事の繰り返しに疲れ果ててしまい、結果的に本業が疎かになって、「いったい何のために起業したのか?」と自分に問いかけなければならなくなります。そして、結局一時的な流行りに翻弄されるだけで長続きしないのです。
大切なことは、お客様が何らかの情報を必要としてネットにアクセスする際に、最初にアクセスするのは「検索サイト」であり、Facebook、TwitterなどのSNS、ブログ、ホームページ、ZOOMセミナー、YouTube動画など、それぞれの位置づけと役割を明確にして、各セールスステージごとにどのツールを使ってどうアプローチするかの全体像を描いて、集客から商品説明、受注、アフターサポート、ユーザーケアを半自動化できる仕組みを構築して、出来る限り自分の時間と脳力を商品開発とそのブラッシュアップに使うことが必要なのです。
「○○集客法」「○○集客講座」「集客の学校」などのZOOMセミナー(ウェビナー)を使った集客ビジネスがネット上では大流行ですが、これらの専門家は「集客する方法そのもの」が商品なので、その集客法を真似すれば自分の商品も売れるような錯覚をしてしまうのですが、
彼らは集客のプロで「多くの人が集まる集客法」そのものを自分の商品として販売している訳ですから、その販売している集客法と同じ方法で集客してその集客法のセミナーが売れればビジネスとしては大成功な訳です。
つまり、「集客できる」ということと「商品が売れる」ということは本来別物なのですが、「集客法を売るビジネス」においては、商品を販売するために「集客する」ことと集客したお客様に「商品(集客法)を売る」ことが同じ事なので相乗効果によって好循環が生まれ成功する訳です。
ところが、必ずしもその集客法が、集客法ではない他の商品の販売にも適用できるかというと必ずしもそうとは限らないのです。